4月24日_朝ズバッ生放送と神々しい山々の姿_豪太日記
[行動概要]
プモリC1にて高度順化
2:30 朝ズバッ 生放送のため全員叩き起こされる
7:00 2度目の起床
8:00 朝食
9:15 バナー撮影
10:45 プモリアッパーC1に登りにいく
11:30 昼食
15:00 お豆腐おしるこ
17:20 夕食
19:00 就寝
・食事
朝食:雑炊、お味噌汁、漬物
昼食:お餅ラーメン
夕食:シチュー、はるさめスープ、ニンニク漬物、ジャコ
・天気
晴れ後曇り/雪
温度 朝2時 -10℃
朝7時 -4℃
昼 -1度
今朝、とういうより夜中2:30に起きて「朝ズバッ」の生放送のため父は日本に電話を掛けなければいけなかった。実際の放送は日本時間で6:15から、それがこっちの時間では3時、そのため朝2時30分にスタンバイしていた。
生放送というからには間違いが起きてはいけない。前夜アラームをセットして寝袋にはいる。
しかしここはプモリC1!
高度順化のための高度5700mと緊張が混ざり合い、なかなか寝付くことが出来ない。途中うつらうつらしつつ観た夢も奇妙なもので、夢の中に友人のシェルパが現れ、朝ズバッの放送まで時間があるので、下の村まで美味しいラーメンがあるから食べにいかないかと誘われた。
どうせ寝付けないのだからラーメンでも食べて気を紛らわそうと思い誘いにのって村までいった。最初は歩いていったが、最近では道路も発達して車があるという。
車に乗ったのはいいが前にヤックがいて大渋滞をおこしている。
このままでは朝ズバッの生放送に間に合わない!どうしよう…!
と思っているところでアラームが聞こえた。
夢だと胸をなでおろしたが、外はマイナス10℃の寒さ。
寝袋から出るのに戸惑っていると父の方が先にダウンジャケットを着てテントから出る。
すると、
「これは凄い!」
と叫び、そして大きな声で
「おおいみんな起きろ!凄いことが起きているよ!平出君、早くカメラをもっておきなさい」
僕は朝ズバッ放送のため、テレビ局と父との電話をつなげる役目があるのでこんな夜中に起きたが、他の罪のないメンバーまでも何事かと起こされた。
僕も外に出てみるとそこには月光と星の光に照らされたエベレスト、ヌプツェ、アイスフォール。さらにアイスフォールには登山者のヘッドライトが点々とルート上に延びている…。
確かに幻想的なシーンである。
感激屋でサービス精神旺盛な父はこのシーンをみんなに見せたくて大声を出したのだが、みんなは「なにか大変な事が起きている」と慌てて夜中の3時に飛び起きたのだった。
≫月明かりに佇む幻想的なヒマラヤの山々
その後、父は朝ズバッでみのさんとの衛星電話でのやりとりがあるため早々にテントの中に入り生放送を進め、その後すぐに寝た。
しかし、起こされたカメラマンの平出君や他のメンバーはその後夜明けまでカメラを構えていたという。
僕自身やっと深い眠りにつけたのは父と同じく朝ズバッの放送後だった。
プモリC1の日の出は早く6:00前にはテントは太陽に照らされる。
誰がライトをつけた!と思いテントから這い出ると、そこには後光のごとく逆光のエベレストが!
昨日の夜は月明かりだったがこうして改めて見るとやはり巨大な山である。
テントから這い出てエベレストの巨大さに恐れおののいている姿を、父に起こされて以来夜中から起きていた平井出君に一部始終を撮られてしまった。
今日の予定だが、ここは恐らくネパール側ではもっともエベレストが大きく見えるところにである。滅多にこうした好ロケーションで朝の天気がいいうちに撮影ができない。そこで、今回持ってきたスポンサーのカットや応援メッセージの撮影を行うことした。
数にして50枚程のバナーを広げみんなの思いをエベレストバックに写真に収める。
その後プモリC1のさらに上のテント場をめざして倉岡さんと大城先生と登ってみた。
すると、そこにはエベレストベースキャンプからアイスフォール、ウェスタンクーン、ローツェフェイス、サウスコル、南峰、そして頂上まで一様に望むことが出来る。
これほどまでノーマルルートが綺麗にすべて見えるところは他にないだろう
今日はいい記録が撮れて満足であった。
≫アイスフォールから山頂へとエベレスト全景が一望に