ロブジェ東峰遠征日記 2012年10月30日
天気:晴れ
行動概要:三浦雄一郎 ロブチェBC→ディンボチェ
三浦豪太 ロブチェBC→コンマラ→ディンボチェ
三浦豪太行動
6時:起床
7時:朝食 キャンプ撤退準備
8時45分:キャンプ出発
9時45分:コンマラへのルートを見つける
10時15分:クンブ氷河を超える
10時35分:コンマラ(5500m)に向けて登山開始
13時30分:コンマラ到着
14時10分:ポカルデ氷河のルート発見
14時45分:コンマラ下山開始
17時50分:ディンボチェ着
日記 (豪太)10月30日
ロブチェイーストの登山を断念し、昨日決まったのが三浦雄一郎をはじめ、大城先生、貫田さんが直接ディンボチェに向かい、五十嵐さん、三戸呂君、僕が来年の高度順化プログラムのためにコンマラ、及びポカルデ氷河を偵察に行くというものだ。
コンマラ峠を通るという事は5500mの峠を越える事になる。この峠はクンブ氷河の谷とイムジャツェ谷を分ける峠だ。目的地であるディンボチェはちょうどその分岐点部分にあるため、直接おりれば3時間程度でつくが、コンマラを通ると三角形の2点を通りさらに大きな標高差のあるコンマラ峠を越えなければいけない。
しかし、以前から五十嵐さんと僕はこのトレッキングルートに注目していて、父から偵察を命じられた時、ちょうどいい機会だと思いむしろ嬉しかった。ロブチェ側からコンマラ峠に行くためにはまず、クンブ氷河を越えなければいけない。氷河は複雑なモレーン帯でルートを探すのは難しいと思っていた。同行してくれるサーダーのギャルツェンもこのルートは初めてであったため、ルートを見つけるのに多少の不安があったが、意外にロブチェ方面に向かうとしっかりとしたルートが見つかった。
2時間もするとコンマラ峠の麓に辿り着く。
ここから700mもの高度差を登り反対側のイムジャツェの谷に向かわなければいけない。気合いをいれてパックランチを食べる。ゆっくりとしかし確実に登るが、標高5000mを超えるあたりから、空気が希薄になるのが顕著に感じられるようになる。無理もない、高度順化としてロブチェイーストに登ったのはハイキャンプの5300mまでだった。この峠はそれよりも200mも高い。
3時間もかけてやっと峠にたどり着く。そこには巨大なコバルトブルーの湖、ローツェ、ヌプツェ、アマダブラム、マカルー、イムジャツェが一望に見える。クンブ氷河側にはロブチェイースト、タオチェ、チョラツェ等が一望できた。