4月7日_安全祈願で貴重な経験_豪太日記
[行動概要]
6:00 起床
7:00 朝食
9:00 出発
10:45 パンボチェ到着
11:45 プジャ開始
12:30 昼食
13:20 パンボチェ出発
14:30 ショマレ着
18:00 夕食
21:00 就寝
・体調
三浦雄一郎 体調よし
三浦豪太 多少下痢
・気象
気温 最低-1、最高10度
天気 晴れのち曇り
今日はデウチェからショマレに移動した。
その途中パンボチェという村に立ち寄り安全登山祈願と妻の安産祈願を行った。
パンボチェの寺院はこの辺りでもっとも古く600年以上の歴史があるという。前回もこの由緒ただしき寺院にて、祈祷を行なってもらった。
久しぶりに通る寺院だが、なるほど至る所に歴史を感じる。壁にかけてある曼荼羅、お面、壁画どれをとっても文化遺産ものであろうか。
プジャ(祈祷)は1時間ほど続けられた。 僕は作法に疎いのでひたすらシェルパの真似と高僧の言うとおりにプジャを行った。
プジャが終わると高僧の部屋に案内してもらう。そこにはジョモミヨラサンガ、つまりネパールのエベレストの神様が描かれている壁画があった。貴重な壁画を見せてもらい礼をいうと今度は下の階の仏間に案内してもらった。そこには鍵のついた容れ物があり中にはなんとイェティの頭の皮と手があるではないか!
以前クムジュンの寺院にて頭の皮をみた事があるが手までついているのははじめてである!
手も頭も乾燥しているとはいえ常人よりも遥かに大きかった。
その光景に驚いたが僕は写真を撮る気にはならなかった。
僕達の認識ではイェティはただの未確認生物であるが、こっちでは不吉な妖怪の類だからだ。
しかし、他のみんなはいっぱい写真をとっていたので、どうしても見たかったら写真をアップされている他隊員からその姿をみるといいだろう。
≫プジャを受け、白いカタをいただいた
貴重な体験を後に、昼食をパンボチェでとったあと今日の目的地であるショマレに向かった。そこからショマレまでは1時間ほどでたどり着くことができた。
午後の早い時間についた僕達は午後をゆっくりと過ごせた。
夕方になりンガテンバシェルパが、僕達が泊ってるEverest Resort lodgeに遊びにきてくれた。
ンガテンバは03年、08年のエベレスト遠征クライミングシェルパとしてきてくれ、2つのミウラエベレストプロジェクトをサポートしてくれた。今回もお願いしようと思っていたがンガテンバさん自身が高齢であるということで、自らリストには加わらなかった。
しかしこうして会いに来てくれたのは非常に嬉しい。父も再会を喜んだ。
ンガテンバさんは今回、米国のアイランドピーク遠征隊をガイドし、昨日登頂して今は帰宅中で今日はギャンズマまでいくという。もう4時だったそこまで暗いうちにたどり着くか心配だったが2時間もあるけばつくという。
ぼくたちは2日間かかったというのに…。
ンガテンバは別れ際、颯爽とショマレを通る街道に消えていった。